展示会やイベントに出展する際、多くの企業が力を入れるのがブースのデザインです。しかし、ただ鮮やかなデザインや豪華な装飾を施しただけでは、ブースの目的である来場者との接点を作ることができず、出展の成果につながりません。ブースの成功には、デザインだけでなく様々な要素が必要です。本記事では、展示会での出展を成功に導くためのコツを紹介します。
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目標設定をしよう
展示会でのブース出展において成功するためには、目標設定が重要です。目標を明確に設定することで、ブースデザインや展示物の選定、スタッフの育成など、展示会に向けた様々な準備がスムーズに進みます。
具体的な目標としては、販売目標やリード獲得数、ブランド認知度の向上などがあります。目標が明確であれば、展示会中に達成したい成果を明確にでき、スタッフのモチベーションを高めることもできます。
また、目標を設定したら、その目標を達成するために必要な具体的なアクションプランを立てることが重要です。例えば、リード獲得数を増やすためには、展示物の魅力をアップさせるためのデザインや、スタッフのトレーニング、展示前のマーケティング活動など、様々な取り組みが必要となります。
展示会での出展は、多大な時間とコストがかかるため、目標を設定し、それに向けたアクションプランを立てることが非常に重要です。適切な目標設定とアクションプランを立てることで、ブース出展を成功に導くことができます。
ターゲット層を明確に把握しましょう
展示会に出展する際に、ターゲット層を明確に把握することは非常に重要です。ターゲット層を正確に把握することで、出展する商品やサービスに合わせたブースデザインを行い、効果的なマーケティング戦略を立てることができます。
まずは、自社の商品やサービスがどのようなターゲット層に受け入れられるのかを分析しましょう。具体的には、年齢層、性別、職業、趣味など、ターゲット層に関する情報を収集することが重要です。
次に、そのターゲット層がどのような情報を求めているかを把握しましょう。例えば、若年層には最新のトレンドに敏感なものが好まれる場合があり、中高年層には信頼性や安心感が求められる場合があります。
最後に、そのターゲット層がどのようなコミュニケーション方法を好むかを考えましょう。SNSを頻繁に利用している若年層には、SNSを活用したキャンペーンや投稿が有効です。一方、中高年層には、直接的な対話や質問に答えることで信頼感を高めることができます。
ターゲット層を明確に把握することで、ブースデザインやマーケティング戦略を効果的に立てることができます。展示会での出展を成功に導くためには、事前にターゲット層の分析をしっかりと行い、それに合わせた戦略を立てることが欠かせません。
ブースのレイアウトを考えましょう
展示会での出展において、ブースのレイアウトは重要な要素のひとつです。ブースのレイアウトが効果的であれば、ターゲット層を引きつけ、訴求力の高いコンテンツがより多くの人々に届きます。
まず、ブース内の動線を考えることが大切です。ブースの入り口から出口まで、ゲストが自然な流れで展示物を見ることができるように、ブース内を誘導することが必要です。また、ブースのレイアウトには、目立たせたいコンテンツを置くなど、訴求力を高める工夫を加えることが重要です。
さらにブースのサイズや形状に応じて、展示物を配置する位置を考慮することも必要です。大型の展示物は、ブースの中央に配置し、周囲に小物を配することでバランスを取ることができます。また、立ち止まって見ることができる展示物については、目線の高さに配置することで、より見やすくすることができます。
またブース内での待機時間を快適にする工夫も大切です。休憩スペースや交流スペースを設けることで、ブース内に長時間滞在したいと思う人が増え、コンテンツとの接点を増やすことができます。
ブースのレイアウトは、展示会での出展を成功に導くための重要な要素のひとつです。訴求力の高いコンテンツや効果的なブースの動線を設計し、ターゲット層に合わせたブースレイアウトを考えることが、ブースの成功につながります。
ブースのサイズに合わせた展示物を用意しましょう
展示会でのブース出展では、ブースのサイズに合わせて適切な展示物を用意することが重要です。小さな小間のブースでは、展示物をコンパクトにまとめ、見やすく配置することが必要です。また大きなブースでも、無駄のないレイアウトや展示物の適切な配置が必要です。
展示物には商品やサービスのパンフレットやカタログ、サンプル製品、プレゼンテーション用のデモ機器、モニターを使った動画コンテンツなどがあります。ブースのサイズに合わせて展示物を選択し、必要に応じて什器や展示台を設置し多角的にレイアウトすることも考えましょう。特に実機のデモ展示やサンプルの提供は実物を見て触れることで商品の魅力を伝えることができるため、非常に効果的な展示手法となります。
また展示物を配置する際には、ターゲット層の視点を念頭に置くことが重要です。例えば年齢層や性別や役職、さらには趣味や嗜好などによって展示物への興味関心が異なるため、その視点に合わせた展示物の配置やデザインを考慮する必要があります。
展示物の配置によってはブース内の動線がスムーズになるように注意することも必要です。例えば、サンプル製品が置かれた什器やデモ機器が設置された場所が混雑している場合には、動線を確保するために配置の見直しや誘導の工夫、スタッフ配置の再検討が必要になる場合があります。
以上のようにブースのサイズに合わせた展示物の選択や配置は、展示会出展の成功に欠かせない要素の一つとなります。展示物については事前に詳細な計画を立て、ブースのサイズやターゲット層の視点を踏まえて適切に展示するようにしましょう。
訴求力の高いコンテンツを用意しましょう
展示会においてブース内に設置された製品やコンテンツは、来場者に自社や商品・サービスをアピールする非常に重要な役割を果たします。そのため、ブースデザインを行う上で訴求力の高いコンテンツを用意することは不可欠です。
訴求力の高いコンテンツで来場者に対し強いインパクトを与えることが重要です。そのため展示会ブースのテーマは来場者、とりわけターゲットとする層が興味を持ちそうなものにする必要があります。情報量が多い場合は分かりやすく整理された構成にすることで、来場者に理解してもらいやすくなります。
ブース内でのコンテンツとしては、商品やサービスのデモンストレーションや、映像などのデジタルコンテンツ、サインや説明パネルなど様々なものがあります。自社の強みを的確に把握し、それを最大限に活かしたコンテンツを用意しましょう。またリソースに余裕がある場合は、事前に顧客向けや来場者へのアンケートを実施することで、来場者の興味関心を把握することもできます。
訴求力の高いコンテンツを用意することでブースの印象を強化し、来場者とのコミュニケーションのきっかけをつくることができます。そのためブースデザインの段階で、コンテンツのテーマや展示方法などを具体的に検討し、来場者へ強いインパクトを与えるコンテンツを用意することが重要です。
スタッフの配置を考えましょう
展示会での出展を成功に導くためには、ブース内の設備や展示物だけでなく、スタッフの対応も非常に重要です。適切な情報提供や商品説明を通し来場者と良いコミュニケーションを行うことで、出展社の印象を大きく変えることができます。
そのためにはスタッフの配置計画も重要な要素の一つとなります。まずスタッフの人数については、ブースのサイズや来場予定者数、さらには目標としている名刺の獲得枚数に応じて適切な人数を確保しておくことが大切です。またターゲットとしている来場者の質問に答えられるような知識を持ったスタッフを常に配置していくことも重要です。
スタッフの対応はゲストをお迎えすることから始まります。ゲストのニーズを理解しそれに合わせた説明や提案を行うことで、ゲストとの信頼関係を築くことができます。そのためにもスタッフには商品やサービスについての十分な知識を持ってもらうよう、必要に応じあらかじめ社内でミーティングや勉強会を開催しておくことも検討してください。
さらにはスタッフのマナーの徹底にも配慮してください。丁寧な挨拶や笑顔、清潔感のある身なり、正しい言葉遣いなど、細かいところまで気を配ることで、ゲストに好印象を与えることができます。
ブースのレイアウトや展示物はもちろん重要ですが、スタッフの対応が印象を左右することは間違いありません。スタッフの配置についてもしっかりと考慮して展示会出展の成功につなげましょう。
ブースの外でアピールする方法を考えましょう
展示会の出展においてブース内部に展示物を配置したりコンテンツを用意したりすることはもちろん重要ですが、ブースの外でのアピールも同様に重要な要素の一つです。ブースの外でアピールすることにより、来場者の関心を引きつけることができます。
例えばノベルティなどのプレゼントの配布やゲームなどを用意することで、ブースの前に人を集めることができます。ブース周辺に一定数の人だかりができますので、配布や告知の際に企業名やブランドのロゴや名称をしっかりとアピールすることがとても大切です。
他にもブースの前に目立つサイン看板やパネルを立てることも効果的です。看板にはブースの内容や特徴、おすすめの商品やサービスなどを簡潔にまとめて表示し来場者にアピールすることができます。また通常の看板ではなく、明るく光るLEDパネルの看板を使用しさらに目立たせることで、より高いアピール効果が望めます。
さらに会期前や会期中にはSNSやメールマガジン、広告やプレスリリースなどを活用して、出展情報を発信することも有効です。展示会に来場する予定の方に事前に自社をアピールすることで、ブースへの関心を高めることができます。
以上のようにブースの外でのアピールは、展示会を成功に導くための重要な要素の一つです。効果的なアピール方法を検討しブース内外の両方から来場者に訴求力の高いコンテンツを提供することで、より多くの来場者の関心を引きつけることができます。
アプローチ方法を検討しましょう
展示会での成功に欠かせない要素のひとつに、適切なセールスアプローチがあります。展示会に来場する多くの人々は、新製品やサービスに対して関心を持っており、その場で購入や契約を検討していることもあります。こうした来場者を取りこぼさないためには、説明員の方がゲストに合わせた有効的なアプローチで対応することが必要です。
まず来場者がブースに訪問されたら、積極的に声をかけ関心を持っている製品やサービスについて興味を引くようなトークから始めましょう。その中でどの展示物に強い興味を示すかを見極めてください。ただしあまりにもしつこいアプローチは相手を不快にさせることもあるので、適度な距離感を持ってコミュニケーションをするように心がけましょう。
その後は製品やサービスの特徴やメリットを正確かつ分かりやすく伝えることも大切です。来場者は多くの競合他社ブースを回るため、分かりやすい説明があればそのブースに長く滞在することになり、結果として強い印象を与えることができます。
他にも来場者に質問を投げかけゲストが抱える問題や課題についてヒアリングし、それに対する製品やサービスの有効性をアピールすることもできます。そのため、このような質問や課題解決についてのトレーニングを行うことが必要ですし、場合によってはゲスト用にアンケートシートを用意しておくことも有効的です。
このようなアプローチを練習し、説明を担当するスタッフが自信を持って接客対応できるようにしておくことで、来場者からの反応も良くなり、展示会での成果や効果の向上も期待できます。
イベント開催前後に情報発信しましょう
展示会でのブース出展において、会期前後の情報発信は非常に重要です。イベント前にはブースの場所や展示商品、特典などをPRすることで、来場者の興味を引きつけることができます。会期後には、出展成果やお礼のメッセージなどを発信することで、来場者との繋がりを深め、今後のビジネスチャンスに繋げることができます。
まず、開催前には、展示会の公式サイトやSNS、メールマガジン、広告やプレスリリースなどを活用して、ブースの場所や展示商品などの情報を発信しましょう。またDMやチラシなどの配布物を作成して、事前に来場者へ情報をアピールすることも効果的です。
会期後は出展内容や展示会での成果を発信することで、ゲストとの繋がりを深めることができます。例えば、展示商品の人気ランキングやブースへの訪問者数などをSNSやメールマガジンなどで発信しましょう。またブースに訪れてくれたゲストには、お礼のメッセージや今後のビジネスチャンスにつながる情報、名刺交換された方限定のキャンペーン情報などを送ることで、フォローアップを行いましょう。
情報発信を行う際には、効果的なコンテンツ作成が重要です。前述のキャンペーン情報や写真・動画を使った魅力的なコンテンツを作成し、インパクトを出すようにしましょう。また情報発信のタイミングや頻度も重要です。イベント後の発信は迅速かつ効果的に行うようにし、ゲストとの繋がりを維持することが大切です。
展示会での出展は単なる商品展示だけでなく、ゲストとのコミュニケーションやビジネスチャンスを獲得するための貴重な機会です。展示会の会期前後の情報発信を通じて来場者やゲストとの繋がりを深め、ブースの成果を最大限に引き出すことができるようしっかりと準備しましょう。
展示会での出展を成功に導くコツのまとめ
展示会でのブース出展を成功に導くには、いくつかの要素が必要です。ターゲット層を明確に把握して、それに合わせた展示物と訴求力の高いコンテンツを用意することは基本中の基本です。また、ブースのレイアウトやサイズに合わせてデザインし、魅力的な展示空間を作り出すことも重要です。
さらに、意識や練度の高いスタッフを配置し、セールスのアプローチを練習しておくことも大切です。ブースの外でアピールする方法や、イベント開催前後に情報発信することも忘れずに行いましょう。
これらの要素をしっかりと押さえ、ブース出展を成功に導くことができれば、新たなビジネスチャンスをつかむことができるかもしれません。しかし、最も重要なことは、目標を設定し、それに向けて戦略的に準備をすることです。展示会での出展を成功に導くためには、計画的かつ効果的な準備が欠かせません。
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