2023.07.24

コラム

【ブースデザインコラム】ブースデザインに隠されたストーリー ―空間設計の考え方と展示会への応用―

展示会は製品やサービスをアピールし、来場者や顧客とエンゲージメントを構築する貴重な機会です。しかし何も考えずにただ商品を展示したり説明パネルを用意するだけでは、他社との差別化はもとより、来場者の印象に残るブースにはなりません。ここで重要な役割を果たすのがブースデザインです。特徴的で魅力的なブースデザインは、来場者の目を引きインパクトを与えることができます。そのようなブースの背景にはデザインの仕掛けやストーリーが隠されています。今回はブースデザインの空間設計の考え方と、展示会への応用方法について探っていきます。

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ブースデザインの目的と重要性

展示会におけるブースデザインは、競合他社との差別化を図り、来場者に強烈な印象を与えるための重要な要素です。ブースデザインは、単なる展示スペースの配置や装飾ではなく、ブランドや製品のストーリーを伝えるための舞台として機能します。その目的は、来場者の注目を集め、関心を引き起こし、製品やサービスに対する関心を高めることです。

展示会では数多くの企業ブースが並び、競合他社をはじめ出展企業との差別化が求められます。そのような中で魅力的なブースデザインを採用している企業ブースは、他社との一線を画し強い印象を来場者へ与えることができます。またブースデザインはブランドのイメージやメッセージを視覚的に伝える役割も果たします。デザインの選択肢や配置によって、企業の特徴や価値を視覚的に表現し、来場者に訴求することができます。さらにブースデザインは展示会の成果に直結します。魅力的なブースが来場者の注意を引き、興味を喚起することで、ブランドや製品・サービスに対する関心や購買意欲を生み出すことができます。

ブースデザインを戦略的に進めていくことは出展効果の向上には不可欠です。ブースデザインの目的と重要性を十分に理解し、自社の魅力を最大限に引き出すデザインを検討しましょう。そして具体的なデザイン手法やアプローチについて探求し、展示会を成功を導いてください。

ブランドのアイデンティティを表現するデザイン要素

ブランドのアイデンティティを効果的に表現するためには、ブースデザインに特定のデザイン要素を組み込むことが重要です。以下に、ブランドのアイデンティティを表現するデザイン要素のいくつかをご紹介します。

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  • ロゴとブランドカラー:
    ブランドのロゴやカラーリングは、ブースデザインに取り入れるべき重要な要素です。ロゴはブランドの識別となるため、大きく配置したり、ブース造作や什器の中心として目立たせたりすることが効果的です。またブランドのカラー規定を使用してブースの色合いを調整し、一貫性を保つことも重要です。
  • コーポレートメッセージの表示:
    ブース内にビジョンやキャッチフレーズなどのコーポレートメッセージを表示することで、来場者に自社のコアメッセージを伝えることができます。大きなサイン看板やパネル、ディスプレイなどを活用し、簡潔かつ印象的に自社の価値や特徴を伝えるようにしましょう。
  • 出展内容のストーリーテリング:
    ブースデザインは出展社のストーリーを表現するためのステージでもあります。来場者がブース内を回遊される際に、アピールポイントなどのストーリーを段階的に展開するようなデザインを構築することで、興味を引きつけ、関心を高めることができます。
  • ランドマークやブランドイメージ:
    ブランドを象徴するアイコンなどのランドマークやイメージをブースデザインに組み込むことで、自社のアイデンティティを視覚的に強調することができます。例えば特定の製品やキャラクターのモチーフを使用したり、自社製品の特徴的な形状やパターンをデザインに取り入れたりすることが効果的です。

これらのデザイン要素を活用することで、ブースデザインはブランドのアイデンティティを明確に表現し、来場者に強烈な印象を与えることができます。ブランドの象徴的な要素やメッセージを戦略的に取り入れることで、印象的な出展ブースを実現してください。

物理的な空間とデジタル要素の相乗効果

最近の展示会では、物理的なブース出展だけでなくデジタル要素との組み合わせで効果的なブース作りをしている企業も目立ちます。ただブースを施工するというだけでなく、デジタル技術や体験型のインタラクティブな要素を組み合わせることで、より魅力的なご案内をすることができます。

まずはサイネージや大型のモニターなどのデジタルスクリーンの活用があります。スクリーンを用い映像でおこなう情報発信はインタラクティブな体験のための効果的な手段です。スクリーンに映し出される映像やコンテンツを活用して、企業アピールや製品の説明を行いましょう。インタラクティブな体験を提供することで、来場者は単なる観客ではなく、参加者としてブース内の体験に関与できるようになります。これにより、ブランドや製品に対する関心や興味を高めることができます。

他にもVRやAR体験の導入も効果的です。どちらの最新技術も来場者に没入感のある体験を提供し購買意欲を高めるための強力なツールです。ブース内にイベントコーナーを設置し、来場者に製品の仮想体験をしてもらいましょう。

またオンライン展示会の活用も重要です。物理的な展示会に加えて、オンライン展示会を活用することで、物理的な空間だけでなく、仮想空間も活用できます。仮想的なブースやデジタルプラットフォームを通じて、リモートでの展示や商談が可能となります。タテヤマでも短納期・低価格を実現した「タテヤマのWebブース」を提供しております。Webブースは遠方など来場いただけない方へのプロモーションになる事はもちろん、来場誘引のためのご招待メールや来場御礼のメールと組み合わせることで、顧客に対しより強い印象を与えることができます。

物理的な空間と仮想空間を統合することで、展示会の体験はより鮮明で魅力的になります。ブース内での体験や参加を通じてブランドや製品により一層の興味を持つことができるからです。デジタル技術や仮想体験を取り入れることで、来場者に新たな感動や驚きを提供し、ブランドのアピール力を向上させることができます。

ブースのレイアウトと来場者の動線

ブースデザインにおいて来場者の動線設計はとても重要です。展示会の来場者は多数の企業ブースを回遊するので、「ブースに入りづらい」「ブース内が回りづらい」といったブースレイアウトにしてしまうと注目を集めることがとてもむずかしくなります。適切なレイアウトと動線設計により来場者を引きつけ、ブース内のプロモーションへ自然に来場者を誘導することができます。

まずブースのレイアウトは自社のメッセージやコンセプトを反映する必要があります。ブランドのアイデンティティや価値を強調するデザイン要素を取り入れ、展示する製品やサービスの特徴を最も効果的に伝えるための配置を検討しましょう。特にアピールしたいポイントを目立たせるために、ディスプレイのサイズを工夫したり、高低差を付けて視線誘導を促したり、什器と製品のバランスにも注意を払いましょう。

続いて来場者の動線設計についてです。ブース内を自然に回遊できるような流れを作り、来場者がスムーズに製品や説明パネルなどの展示物を見回れるようにしましょう。入口から出口に間口を設定し、来場者がブースを分かりやすく効果的に回れるようにご案内しましょう。目玉の展示物やプレゼンテーションエリアは、来場者の注意を引くために戦略的な位置に配置することも忘れてはいけません。

さらには来場者への快適に過ごせる空間設計も考慮しましょう。通路や展示エリアの間隔を広く取り、スタッフが来場者の妨げにならないよう、動線には十分なスペースを確保することも重要です。また適切な照度の照明や落ち着いて商談ができる快適な座席などの要素も考慮し、来場者が長時間滞在することができる環境を提供しましょう。

照明効果と雰囲気づくりの重要性

照明効果と演出による雰囲気づくりもブースデザインにおいては非常に重要な要素です。展示会ブース内の照明は注目を集めるために明るくあることが望ましいのですが、商談スペースなどでは眩しすぎる照明は落ち着かず逆効果になってしまうこともあります。適切な照明設計を行うことで、ブース内の展示物やブランドのメッセージを引き立たせるだけでなく、来場者に印象的な体験を提供することができます。

照明は展示物の視覚的な魅力を引き出す役割を果たすと同時に、ブース周辺の来場者へも自社ブースを目立たせ注目を集める役割があります。適切な照明を配置することによって、展示物の質感を際立たせたり実際の使用シーンをイメージさせたりなど、見栄えが向上し効果的な演出を提供することができます。またブース内に間接照明を使用することで、柔らかな光の広がりを演出しブース全体の雰囲気を整えることもできます。

さらに照明効果はブースの雰囲気やテーマづくりにも大きく貢献します。適切な色温度や照度、照射角度の照明を選ぶことで、ブランドのイメージやコンセプトを視覚的に表現することができます。電球色など暖色系の照明は温かみや居心地の良さを演出し、昼光色のようなクールな色温度は現代的で洗練された印象を与えます。照明の使い方によって、ブースの雰囲気を演出し、来場者に印象的な体験を提供していきましょう。

そして照明効果を最大限に活かすためには、展示物の配置やブースのスペースを考慮しながら計画する必要があります。来場者の多くは明るく照らされているスペースに注目しますので、重要な展示物や目玉の製品へは照明の位置や角度を調整し、焦点を絞った照射がおすすめです。ただ多くの展示会では照明にレギュレーションが設けられていますので、ルールを順守しながら電力消費や発生する熱にも注意してください。

照明効果と照明による雰囲気づくりはとても難しい課題ですが、ブース内の来場数に直結するため、ブースデザインにおいて非常に大きな役割を担っています。適切な照明設計を行うことで、展示会ブースの魅力を最大限に引き出し、来場者に忘れられない体験を提供することで、競合他社との差別化を図ることできます。ブース内の雰囲気を照明の演出で一層魅力的なものにし、展示会での成功へ導いてください。

ブースデザインの評価と改善のポイント

最後に次回の展示会出展をさらなる成功に導くために、ブースデザインにおけるPDCAのポイントについて紹介いたします。

まず来場いただいた顧客や自社員から、ブースデザインやレイアウトについての評価をフィードバックしていただきましょう。展示会担当ではない社内外の第三者目線の意見や感想を聞くことで、ブースデザインの効果や魅力、課題点を把握することができます。アンケートやメールフォームを活用し、来場者に率直な意見を述べてもらう場を作ることが有効です。また展示会担当者は会期中の来場者の行動や反応を観察することも重要です。来場者の動線や滞在時間、関心を多く集めた展示物、他にもスタッフの配置や配布物の消化数などを観察し、レイアウトの改善点を特定することができます。

他にもブースデザインの改善点を見つけるために、競合他社のブースを分析することも重要です。競合他社のブースデザインや展示方法を収集し、自社のブースとの差別化点や改善のポイントを見つけることができます。他社の注目を集めている事例や業界のトレンドを参考にしながら、自社のブースデザインを見直すことで、より効果的なデザインを実現することができます。

そしてブースデザインの改善を行う際には、その収集したデータや分析結果に基づいた意思決定を行うことがとても重要な要素です。収集したデータやフィードバックをもとに、具体的な改善施策を立案しましょう。デザインの要素や配置の変更、体験型イベント要素の追加など、具体的な改善点を明確にし、計画的に取り組むことが重要です。

そうして作られた改善後の展示会ブースは、再度、評価と効果の測定を行うことが重要です。改善点が実際に効果をもたらしているかどうかを確認し、必要な修正や微調整を行いましょう。展示会ごとにブースデザインでPDCAを繰り返すことにより、より効果的な作りを実現し、デザインから展示会出展を成功に導くことができます。

ブースデザインの評価と改善は、展示会の出展効果を最大化するために必要不可欠です。フィードバックの収集や競合他社の分析、データに基づいたプランニングを通して、ブースデザインの強化と改善を行いましょう。それによって、ブランドのアイデンティティを際立たせ、来場者へ印象を深く与える強いブースにしていくことができます。

まとめ

ブースデザインは単なる展示物の穴埋めではありません。展示会は来場者との深い関係を築くための貴重な機会であり、展示会ブースはそれを成功に導くための重要な手段となります。

またしっかりとデザインされた出展ブースはブランドのストーリーを伝える力強いツールです。自社やブランドのアイデンティティを表現し、来場者の心を引き付ける要素を取り入れることが重要です。また、照明による演出や動線の考慮、カラーコンセプトと一貫性、デジタルの活用など、細部にまで配慮することで、ブース内に一体感と魅力を生み出します。さらにインタラクティブな体験を取り入れることで、来場者との関係を深め、印象に残る出展を実現します。

そして出展後はデータの収集と分析をしっかりとおこない、より効果的なデザインを追求してください。

 

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