2023.07.27

コラム

【無料テンプレート配布中】UAと同じ指標で見れる!GA4のレポート項目を解説

2023年7月よりUniversal Analytics(UA)からGoogle Analytics 4(GA4)に完全移行されましたが皆さん切り替えはお済みでしょうか?
近年ではアプリやPC、スマートフォンなど、ユーザーが複数のデバイスを使用してWebサイトを閲覧するようになり、従来のUniversal Analytics(UA)ではデバイスごとにユーザーと判定していたため、ユーザー単位での計測ができませんでした。

このように複雑化されたユーザーの行動経路をユーザー単位で計測するため開発されたのがGoogle Analytics 4(GA4)です。計測の定義が変更されたことにより、指標の見方も大きく変わったため、従来の数値が確認できない、見方を教えてほしいという問い合わせをいただく機会が増え、弊社ではLookerStudioでUniversal Analytics(UA)と同じ指標を見れるようにテンプレートを作成しました。

このコラムでは、無料で提供するテンプレートの配布とレポート項目を解説します。

GA4の新機能とUAとからの変更点

GA4では、いくつかの新機能が追加され、計測の定義も変更されました。主な変更点は以下の通りです。

分析軸の変更

UAではセッションを基本とした分析が主流でしたが、GA4ではユーザー軸に重点が置かれています。これにより、ユーザーの行動をより緻密に追跡し、理解することができます。

セッション概念の継続

セッションという概念自体はGA4でも存在しますが、分析軸がユーザー軸に変更されたため、セッションに基づく分析の重要性は低下しています。

ユーザーIDの紐付け方法の変更

UAではCookieを用いたユーザー追跡が主流でしたが、GA4ではGoogleアカウント同期時の閲覧などを利用してユーザーIDを紐付けています。これにより、ユーザー属性の計測がより正確になりました。

これらの変更点を理解し、GA4の新しい機能や分析手法を活用することが、効果的なデータ分析のポイントとなります。

LookerStudioでのレポートテンプレートの使い方

LookerStudioとは、さまざまなデータ分析を分析できるBIツールです。Googleアカウントをお持ちの方は無料で利用でき、データソースの統合やカスタマイズが可能なため、複雑なデータや見にくいインターフェースを整理し、ダッシュボードやレポートの作成を行えます。

一つのデータをチームや組織内で共有することもできますので、アクセス解析やコラボレーションも容易に行えます。LookerStudioは、ビジネス戦略の策定やマーケティング施策の最適化など、データに基づく意思決定をサポートするための便利なツールとして利用されており、今回提供するGA4のレポートテンプレートは、LookerStudioを使用してUAと同じ指標を見れるように設計されています。

GA4レポートテンプレートのダウンロード方法

GA4レポートテンプレートのダウンロード手順は以下となります。

  1. こちらのフォームに必要事項をご記入の上ご送信ください。
  2. 当社担当よりご送信いただいたGoogleアカウントにGA4レポートテンプレートへの招待メールを送らせていただきます。
  3. 招待メールのOPENをクリックしLookerStudioにアクセスします。
  4. 左メニューの「共有」をクリックすると招待したレポートテンプレート名「GoogleAnalyticsレポート(GA4)」が表示されますのでテンプレートをクリックしてアクセスできます。

※レポートテンプレートへのアクセス権限は閲覧のみとなり、コピー及びPDFダウンロードは不可となります。
※レポートテンプレートのご利用にはGoogleアカウントが必要です。
※レポートのロゴ取り、カスタマイズなどのご相談はこちらからお問い合わせください。
GA4 レポートテンプレートのダウンロードはこちら

GA4レポートテンプレートの指標と見方

プロパティと期間を指定する

レポートへアクセスしたら、最初にGA4プロパティと期間を指定します。

①:Googleアカウントに紐づいているプロパティから選択

②:レポートの期間を選択

上記2ヶ所を指定することでプロパティの該当期間のデータが自動で抽出されます。

アクセスサマリー

アクセスサマリーのページではUAのサマリーページと同じデータを閲覧できるよう項目を揃えています。ユーザー数、セッション数、ページビュー数を中心に掲載していますがUAで掲載されている新規ユーザー、ページ/セッションの表示は省略しています。

年間サマリー

昨年と今年のアクセス推移をグラフ化したページになり、セッション・ユーザー・ページビューを一覧で確認できます。

ユーザーサマリー

Webサイトに訪問しているユーザーの属性(インタレストを除く)のサマリーデータになります。年齢別、新規/リピーター割合、アクセス地域、デバイス別、性別を確認できます。

※本レポートでは初めてWebサイトへアクセスしてから2週間以内に訪問があったユーザーをリピートユーザーとして定義付けされています。
※Webサイトのクッキーポリシーに同意しないユーザーやGoogleアカウント非ログインユーザーはunknownとして計測されるため本レポートでは除外設定をしています。また、データの集計母数が少ない場合、レポートに反映されない場合があります。

年齢及び性別のデータ抽出について

GA4ではGoogleシグナルを有効化することで年齢及び性別のデータを取得できるようになります。

■設定方法

①管理画面サイドバー左下の⚙マークからプロパティ>データ設定>データ収集をクリック
②Googleシグナルのデータ収集の「設定」をクリック
③Googeシグナルを有効にすると表示されるので「続行」をクリック、その後のページで「有効にする」で設定完了

参照元サマリー

ユーザー流入が多いメディア、及び参照元のランキングになります。各メディアごとにセッション、ユーザー数、ユーザー/セッション、直帰率、コンバージョン数、コンバージョン率を一覧で確認できます。また、指定期間のコンバージョン数の推移も掲載しています。

※コンバージョンとして登録しているイベント全てがレポートに反映されます。

ページビューサマリー

閲覧の多いページビューランキングになります。ページタイトル、セッション、ユーザー数、イベント数、平均エンゲージメント時間、直帰率を一覧で確認きます。また、指定期間内で発生したイベント数を閲覧できるようイベントサマリーも記載しています。

GA4ではクリックやスクロールなどの計測が全てイベントとして計測されます。以下はイベントの一例です。

user_engagement ユーザーがWebサイト内でアクションを起こした回数
session_start セッションを開始した回数
page_view ページの閲覧数
first_visit 初めてWebサイトへ訪問した数
scroll ページ最下部までスクロールされた回数
click ユーザーが外部のサイトへ離脱したクリックを計測

【その他イベント名一覧】

自動収集イベント:https://onl.sc/SNuLZKL
拡張イベント計測機能:https://onl.sc/JGGeQPg
推奨イベント:https://onl.sc/Ei73ED1

オーガニックサマリー

流入ユーザーをOrganic Searchに限定したデータになります。SEO対策を行っている場合、オーガニック経由での流入計測は必須となり、こちらのページの項目はUAのデフォルトチャネルグループ内のデータに合わせて作成しています。

オーガニック年間サマリー

昨年と今年のアクセス推移をグラフ化したページになり、セッション・ユーザー・ページビューをOrganic Searchに限定して分析できます。

以上がGA4レポーテンプレートの項目となります。

汎用性を持たせているためサマリー中心のデータになりますが、指標の追加やレポートのカスタマイズも承っておりますのでご希望の方はこちらからお問い合わせください。

GA4 レポートテンプレートのダウンロードはこちら

GA4の活用方法と最適化のポイント

GA4を活用するには、新しい指標の理解だけでなく、それらをどのように活用するかが重要です。以下に、GA4でのデータ分析のポイントをいくつか紹介します。

イベントトラッキングを最大限活用する

GA4では、イベントベースの計測が導入されました。これにより、ユーザーの行動をより詳細に把握できます。Webサイトやアプリで重要なアクションをイベントとして設定、分析することで、Webサイトの最適化が可能になります。

ユーザーセグメントを活用する

GA4ではユーザー属性の計測方法が変更されました。ユーザーセグメントを作成し、それぞれの属性に応じたマーケティング施策を実施することで、効果的なターゲティングが可能になります。

ファネル分析を行う

GA4のファネル分析機能を活用して、ユーザーがウェブサイトやアプリでどのような経路を辿っているかを調査します。これにより、コンバージョンに至るまでのボトルネックや、最適化のポイントを見つけることができます。

まとめ

Google Analytics 4(GA4)への移行とその新機能・変更点について解説しました。GA4を効果的に活用するためには、新しい機能や分析手法を理解し、データに基づく意思決定を行うことが重要です。 ただし、インターフェースや指標の見方が変わってしまったため、どの指標を見ていいかわからないという方も多くいらっしゃいます。

弊社が作成したLookerStudioを用いたレポートテンプレートはUAと同じ指標を閲覧できますので、GA4のアクセス解析に慣れていない方はぜひご利用ください。

また、Universal Analytics(UA)は2023年7月1日以降のアクセスデータが計測できなくなっておりますので、必ずGA4に切り替えるようにしましょう。タテヤマではGA4の導入支援や企業様ごとのレポートカスタマイズも承っております。アクセス解析でお悩みの方はぜひタテヤマにご相談ください。

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